「SFは絵だねぇ」とおっしゃったのは

野田昌宏宇宙大元帥でしたが。

はい、今週は角川文庫とハヤカワ文庫SFで計25点が入荷です。

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角川はデニケンがまとまって入りました。

UFOとかお好きな方は是非!

 

ハヤカワは70年代の娯楽SFラインナップ、いわゆる白背が揃いました。

ハヤカワSFシリーズ(銀背)の知的な抽象画カバーもいいのですが、白背のケレン味の効いた表紙にはまた別のカッコ良さがあります。

一覧は当店HPを眺めていただくとして、ここでは特にイカす表紙を何点か。

 

まずは斎藤和明画伯のザッツ スペースオペラ!な表紙

アメコミの影響でしょうか? ピッタリタイツコスチュームがカッコイイですなぁ。

『宇宙嵐のかなた』(左上)は「バーバレラ」が入ってるかな?

 

次は「キャプテン・フューチャー」でおなじみの水野良太郎画伯

ちょっと牧歌的な柔らかい描線が魅力的。

スペオペアンソロジー(当然、野田大元帥訳)への起用は納得ですが、ジェリイ・ソール『異次元への冒険』のシリアスで不安定な構図もカッコイイですな。

 

続いて、マイフェイバリットのお三方

ジュブナイルの仕事も多い岩淵慶造画伯

ハヤカワ文庫は少ない? 創元推理文庫でおなじみの真鍋博画伯

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「宇宙大作戦」や光瀬龍作品でもおなじみの金森達画伯

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カッコいいなぁ!

この3人はホントに好きなんですよ!

3氏については、いつか生頼画伯みたいに表紙絵だけで特集組みたいですね。

 

この時期にはよく漫画家も起用されておりました。

松本零士(左)は「ノースウェスト・スミス」も手がけてますね。

藤子不二雄(右)には詳しくないのですが、このタッチはA先生の方でしょうか?

で、特にオッとなったのは真ん中のあすなひろし!

寡作な方ですが、こういう仕事やってたんですねぇ。

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挿絵もむちゃくちゃカッコイイ!

ムアコック「火星の戦士」は後に天野喜孝氏のカバーに変わりましたが、旧版カバーにも各々味があっていいんだよなぁ。

 

最後に、ポール・アンダースン『折れた魔剣』

新たに1000番台で再刊されてますが、当初は100番台で出ていたのです。

新版の表紙(右)もシャープでカッコイイですが、旧版(左)も雰囲気あっていいと思いませんか?

 

というわけで

いやぁ、結局のところ、SFってなぁ絵だねぇ(シミジミ)

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