GWはお休みしましたので2週ぶりに更新です。

今回はハヤカワ文庫の「オズ」シリーズを16点。
ウチの姪っ子(中3と小5)なんかは『オズの魔法使い』がシリーズだってのを知らなかったので、案外そういう人は多いのかもしれませんな。
シリーズ揃いではありませんが、未読の方はこの機会にいかがでしょうか。
ちなみにタイトルはデヴィッド・リンチの映画で「オズの魔法使い」からの引用が多いことで有名。
彼の国では文化的教養になってるんですね。
GW前の入荷更新はこちら!
創元の海外SF文庫を11点!
コナン・ドイルの古典、ヴォークトとハインラインの定番クラシック、人気のホーガンにシェフィールドとブレイロック、そしてジョージ・R・R・マーティンのシェアードワールド「ワイルド・カード」となっております。
かなりいい状態の本が多いので、読み逃しのある方はこの機会にぜひ!(詳細は当店HPで)
さて、世間はGWに突入するわけですが、当店は平常営業の予定です。
ただ、発送業務は土日祝祭日を避けさせていただきますので、発送日についてはご注文時に都度ご連絡いたします。
すいません!
すんごい間があいてしまいました!
SNSで告知してるからまぁいいかってわけでもないのですが……
完全にうっかりでした!
誰が読んでるかワカランブログではありますが、こういうところを手ぇ抜いてはいけませんハイ。
ってことで、気を取り直して今回はこちら↓
1971年のSFマガジン12点でございます。
ちなみにここで告知してなかった期間も70年代SFマガジンを続けて出してましたので、よろしければ当店HPをご覧いただければ。
で、この時期のSFマガジンは創刊から10年ぐらい経っておるのですが、興味深いのは裏表紙(表4)の広告。
まだ長期契約を取るのが難しかったのか、2~3ヵ月程度で代わってるんです。
入ってる企業も多彩なんですが
洋酒・カミソリ・航空会社・コートなんてのは読者層が垣間見えますし
電卓(電子計算機)はいかにもという感じ
ボールペンなんてのも文芸誌らしいですね。
当時どういう風に営業かけてたのかがわかります。
二枚目最後の接着剤はちょっと異色ですが、これは恐らく輸入していた(のかな?)丸善の繋がりかなと。
それが証拠に、ここからしばらくすると丸善が長期広告を載せてくれるようになります。
上は1978年と79年にそれぞれ1年間掲載された丸善のタイプライター(!)広告。
安定して広告が取れるようになって、営業さんも一安心の時期ですなw
ちなみに、広告の話題って前にも書いてるんですが、あれは80年代のお話でした。
80年代にも長期広告が入っていて、営業的に安定していたようです(バブル期だったのもありますが)
で、このときの最後と同じこと書いちゃうんですが
我々本好きって、普段出版の営業的側面ってあまり考えないんですよね。
下手したら営業に偏重するのはアカン!みたいな論調になることもあります(私含む)
でも、私たちがいつも楽しく本や雑誌を読めるのは、それらの媒体が商品として価値を持っているからに他ならないっては忘れちゃいけないと思います。
いまの時代なんて特にね。
さて、今回もハヤカワ文庫SFですよ↓
1000番台以降の12点、ダブりがあるのはご容赦を。
個人的に大好きな『いさましいちびのトースター』と「新しい太陽の書」が入っております。
「新しい太陽の書」は黒背の新装版でございますよ!
ちなみに今回エイミー・トムスン『ヴァーチャル・ガール』が入ってますが、この作品、当時やけに話題になっていた記憶が。
本作未読ですのでイマイチピンとこなかったワタクシ、背表紙のあらすじを読んでみると……
金色がかった栗色の髪に、左右色違いの大きな瞳が印象的な美少女マギー。彼女はコンピュータの天才アーノルドが自らの伴侶にしようと作りあげたロボットだった。
『ヴァーチャル・ガール』表4あらすじより
(中略)
……純真なロボット少女の成長と冒険を描く、スリリングで心あたたまる物語!
なるほど……
あ、最後にお知らせですが、来週は都合により更新はお休みしますのでご了承ください。
本日、関東地方は雪が降っとります。
ウチでは思ったよりも気温が高いのか小雨に変わりましたが、これから明日まで油断は出来ませんな。
てことで、今回もSFマガジンです。
1980年の11点。
5月号は抜けになっておりますが、在庫にはありますのでこちらもどうぞ。
さて、1980年は7月号がハヤカワSFコンテストの発表号なんですが、この年は当たり年!
佳作(この年の最高)に大原まり子
参考作として火浦功と水見綾が選ばれてます。
(大原まり子の受賞作「一人で歩いていった猫」は同じ7月号に収録)
ちなみに前年の1979年、5年ぶりに開催された同コンテストでは野阿梓(入選1席)と神林長平(佳作)が、
翌年の1981年には草上仁(佳作2席)が選出されています。
ブランクがあったとはいえ、その後の日本SFを牽引する作家がこの3年でこれだけ発掘されているのはなかなかにスゴい。
選考委員各氏(小松左京、伊藤典夫、眉村卓(1981年は石原藤夫))、さすがの慧眼です。
ということで今回もSFマガジンです
1981年の11点となります(2月号、5月号抜け)
前回の最後に書きましたが、この時代(80年代前半)はスタジオぬえの加藤直之氏がカバー画を担当していました。
こうして並べると画風が多岐に渡るのが分かりますね。
所々で連作っぽい作品があるのも面白い。
月刊誌を定期購読してるとこういう遊びが楽しいんですよね。
また、この時期にはスタジオぬえ自体も、連載を持ってたり(スターシップ・ライブラリイ)、作品の挿絵をちょくちょく担当していたりして、雑誌そのものにかなり密接に関わっていました。
この時代にSFに出会った世代は、SFマガジンから大なり小なり影響を受けながら自分のSF観といったものを形成してったと思うのですが、そこにスタジオぬえの存在があったのは間違いないでしょうね。
自分を省みると、マクロスやクラッシャージョウなどでぬえメカに眼を輝かせていたガキンチョで、そっからSFマガジンを手に取ってみたいな流れでしたから。
前回に続き、今回もSFマガジンですよっ
1982年のレギュラー号+増刊号の13点揃いになります。
ちなみに12月の臨時増刊号は「栗本薫/グイン・サーガの世界」
当時(いまもか、失礼)大人気だったグイン・サーガで一冊まるまるとなっとります。
ちなみに増刊号の表紙画は初期シリーズのカバーも手がけている加藤直之氏。
この頃の加藤氏&スタジオぬえはSFマガジンと浅からぬ関係があるのですが、それはまた次回(ってことで次もSFマガジンです)