青春はいつも時をかける

そうありたいもんですな……

というわけで、今回の入荷は角川文庫16点

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豊田有恒を中心に、日本SFが集まっとります。

ちなみに、今回ご案内の『時をかける少女』のカバーがこちら

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以前にも話題にした例の個性的なヤツではなく、大林宣彦監督・原田知世主演の1983年映画版のカバーでして、実は前回の原作・ノヴェライズ特集に入れ忘れたヤツなのでございます。

でも、個人的に思い入れの多いこの作品の紹介なんて書こうもんならとても3~4行じゃ収まりませんので、前回のブログを考えるとまぁ入れ忘れといてよかったのかもしれませんなw

ちなみに、以前イベント上映で筒井康隆先生はこの作品を「お金をたくさん稼いでくれるありがたい作品」とおっしゃっておりましたw

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光に目もくらみ

今回の入荷はこちら

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映像作品の原作&ノヴェライズ、合計14点でございます。

私、もちろん本は好きなんですが映画も大好物でして、ここに出ている作品は一応全部鑑賞済み。

てことで、ここからは全作品のプチ解説を、本と映画の話ゴチャ混ぜでやってみようかなと。

 

エイリアン」「エイリアン2

映画は言わずと知れた、ファーストコンタクトSF(だよね?)ホラーの傑作シリーズ。

作者のアラン・ディーン・フォスターはオリジナルのファンタジーシリーズなんかもありますが、主にノヴェライズを活躍の場にしている大ベテランさんですな。

エイリアンのシリーズは1作ごとに作品のトーンがガラリと変わるのが特徴ですが、1作目の密室ホラーを深町眞理子、2作目のドンパチアクションを野田昌宏が訳してるってのが適材適所って感じでいいですねw

 

JM

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原作のウィリアム・ギブスン「記憶屋ジョニイ」(『クローム襲撃』所収)は、『ニューロマンサー』と同じ世界を舞台にしたサイバーパンクの傑作短編。

で、映画の方はどうかってぇと、ビートたけしが「ゴースト・イン・ザ・シェル」と同じテイストで頑張ってた印象しかないw

ちなみに作者のテリー・ビッスンは、『世界の果てまで何マイル』や『ふたりジャネット』の邦訳もあるヒューゴー、ネビュラ、ローカス各賞受賞の実力派だけど、ノヴェライズも多く手がけているお方。

 

スター・ウォーズ

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さすがに説明はいらんでしょう。おなじみ大ヒットシリーズの1作目(エピソード4)でございます。

小説版の作者は監督のジョージ・ルーカスと標記されてますが、訳者の野田昌宏氏のあとがきによると、どうやら実際は前述のアラン・ディーン・フォスターの手になるらしいですよ。

 

宇宙からのメッセージ

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前述のスター・ウォーズのヒットに乗っかって企画された(らしい)和製スペースオペラで、作者の野田昌宏も原案(SF監修)で参加しとります。

一応本家に負けないスペオペ超大作になるはずだったのですが……

“東映△マークがドーン!と出てくる、千葉ちゃんとか成田三樹夫とか佐藤允がメインキャストの深作欣二監督作品”

というイメージを裏切らない怪作に仕上がっとりますw(東映特撮が妙にカッコイイのもまた味わい深し)

未見の方はぜひご覧いただきたい!

でも、「銀河乞食軍団」で知られる野田さんの作風には合ってるのかもw

 

ねらわれた学園

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何回も映像化されてる眉村卓のジュヴナイルですが、こちらのカバーは薬師丸ひろ子主演の1981年版。

ザ・アイドル映画のように紹介されることが多いのですが、監督の大林宣彦の特色があっちこっちに漏れ出ちゃってる変テコ映画でもあります。

個人的には薬師丸ひろ子よりも手塚真の印象が強いんだよなぁ。

あと、峰岸徹で腰を抜かしますw

 

迷宮物語

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その昔、アニメにはスタッフで見るタイプの作品というのがありました。

大友克洋、りんたろうをはじめ、川尻善昭、なかむらたかし、森本晃司という名前が並ぶこの作品は、まさにそういうタイプの映画だったんですよね。

今だと細田守とか新海誠とかが近い気もしますが、そういうのとはまたちょっと違うんだよなぁ。

むしろTRIGGERみたいな、制作スタジオが売りになる作品にこのテイストが残ってるかも。

ちなみに眉村卓の小説が原作って事にはなってますが、短編オムニバスの映画に対して小説は長めの中編という体裁からお分かりのとおり、両者の関係はあんまりありません。

 

スプラッシュ

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現代版人魚姫といったテイストのロマンチックファンタジー。

懐かしのタッチストーン制作のれっきとしたハリウッド映画ですが、これと次の「ゴーストバスターズ」は、映画のストーリーを元に日本でノヴェライズ化されたものとなっとります。

それはともかく、監督ロン・ハワードで主演がトム・ハンクスって、いま考えるとかなり豪華な組み合わせですな(あ!「アポロ13」だ!!)

ちなみに人魚役は「ブレードランナー」のプリスことダリル・ハンナ嬢がチャーミングに演じております。

 

ゴーストバスターズ

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最近リメイク版が作られたことも記憶に新しい、ハリウッド製ゴーストドタバタコメディ。

こちらも「スプラッシュ」同様、日本独自のノヴェライズ版です。

ちなみに講談社X文庫は、洋画やアニメのノヴェライズを中心に刊行してたレーベル。

現在は「講談社X文庫ホワイトハート」というBL・少女小説レーベルにその名前が残っているようです。

 

ドラグネット・ミラージュ

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つい先日アニメの第1話が放映されたばっかりの、映像化ホヤホヤ作品。

このタイトルではピンとこない人も多いと思いますが、現在「コップ・クラフト」のタイトルで小学館ガガガ文庫から再刊、シリーズ化されてます。

小学館版のタイトルに「ドラグネット・ミラージュ・リローデッド」とくっついてるのはこういうわけなんですな。

「マイアミ・バイス」が元ネタなので、その手の刑事アクションが好きな方には楽しめる内容なんではないかと思います。

まぁ私が楽しんで読んでる一人なんですけどねw

まともに読んでる数少ないラノベ作品だったりするので、アニメも面白くなるといーなーと期待しております。

 

スーパートイズ

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こちらはスピルバーグ監督「AI」の原作。

元々はキューブリックが監督するはずだったらしいのですが、原作読むと英国作家オールディスらしい文明批評が入っていて、なるほどコレは同じ英国人のキューブリック版も見たかった。

スピルバーグ監督は映画化にあたって短編の原作を大きく膨らましているので、そのあたり、監督ごとにテイストの違いが出たんではないかと想像してしまいます。

ちなみに私が公開時に観た感想は「鉄腕アトム(つか「アトム今昔物語」)みたいだなぁ」でした。

 

ジョーズ

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スピルバーグの名を一躍世界に知らしめた超大ヒット作の原作。

世に山ほどあるサメ映画の系譜は、この小説から始まったといっても過言じゃないでしょう。

この作品がなければ「シャークネード」も「ダブルヘッド・ジョーズ」も「メガ・シャーク」もなかったのだと思うと、罪深いというかなんというかw

 

ドニー・ダーコ

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一部でカルト人気のあるヘンテコ映画。

一応タイムスリップが重要なトリックになっているんですが、全体にエクスキューズが少なすぎるので、何がどうだってのが非常に言いにくい映画になっとります。

てことで私もうまく説明できないので、興味ある方は見てくださいなw

ちなみに作者のD [di:]さんってのは日本人のアーティストさんだそうです。

 

 

20世紀ノスタルジア

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このなかで唯一、空想要素のない映画ですが、作中で撮ってる映画が一応SFなのでそこは勘弁していただきたいw

いや、私この映画好きなんですよ。

普通にいい映画だから見て!

この当時の広末涼子を映画に記録してるってだけでも価値があるんだけど、それ以上のもんがあるから。

 

ということで、全14作品チョロチョロっと解説してみました。

いやー、映画って本当にいいものですねぇ。

では皆さん、また、お会いしましょうね。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

こういうのも空想書籍

はい、今回の入荷はこちら

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いつもおなじみのSFやらファンタジーといった狭義のジャンル小説から離れて、境界線上の作品(スリップストリーム)を13点集めてみました。

『石と笛』はプロパーのファンタジーかもなぁとか迷うとこですが、そういう曖昧なところが境界線上たる所以ってことで。

プロパーのSFやファンタジーだけじゃなくて、こういう作品までひっくるめて “空想書籍” ですのでね、皆様もこの機会にぜひお手にとってくださいませ。

私もこの中の何作か読んでますが、文学的な技法やテーマはさておき、ジャンル小説のバリエーションとして読んでも十分に楽しめますので。

例えば『ユニヴァーサル野球協会』は、中年のオッサンが自分で作り上げた野球ゲームの世界にのめり込んでいき、やがては……、という、作中にでてくる野球ゲームの描写も楽しい、設定だけならハミルトン「フェッセンデンの宇宙」か永井豪「真夜中の戦士」のようなお話。

どうです? 興味ひかれませんか?

ああ、そういえば『ガープの世界』は「明日に向かって撃てや「スローターハウス5」のジョージ・ロイ・ヒルが映画にしてましたね。アレも面白かったなぁ。

といいつつ、次回へ続く。

 

SFマガジンは2019年8月号で通巻734号です(800号まであと11年)

今回もSFマガジンが入荷です。

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1998年分の12点でございます。

目玉はやっぱり創刊500号記念特大号と銘打った1月号と2月号ですかね。

400号の時はバカみたいな大ボリュームで、安眠枕か車止めかってな威容を誇っておりましたが、さすがにアレは読みづらいことこのうえなかった!(持ってると疲れちゃうしw)

でその辺の反省があったのかなかったのか、500号は海外編と国内編の2分冊になったおかげで多少は持ちやすくなっております(ホントに多少だけどw)

あとは後に『グッドラック』でまとめられる雪風シリーズの続編が載ってたり、レズニックの「キリンヤガ」連作が掲載されていたり、短篇にも現在のベテラン&中堅どころが名を連ねていたりと、なかなか興味深い年だったりします。

特集もロシアSFからUFOや怪獣まで懐が深いしね。

社会人なりたてで、SFにどっぷり浸かってた若輩者にはとても読みどころの多い雑誌だったって記憶がありますなぁ。

実はあんまりないシンプルな入荷案内

今回は久しぶりにSFマガジンの入荷でございます。

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1991年分の12点です。

昨年文庫でまとまったルーシャス・シェパードの「グリオール」シリーズのうち2中編が5月号と12月号に掲載されているのをはじめ、海外作品をまとまった形で積極的に紹介していた時期だったんですな。

というわけで、今回はシンプルな入荷案内でした。

新マンをジャックと云われたときに感じるお尻のモゾモゾについて

はい! 今回の入荷は角川文庫の半村良オンリー!

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「太陽の世界」シリーズ中心に18点でございます。

『闇の中の哄笑』が入ったので、「嘘部シリーズ」は三部作が揃いました!

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セットでお探しの方はこちらでぜひに!

 

で、タイトルの話題ですが

先日、とある番組で出演者が007を “ゼロゼロセブン” と言ったところ、その次の回で視聴者から「いやいや、それは “ダブルオーセブン” というのが正式なんですよ」という指摘を受ける一幕がありましてですね

それを見ながらワタクシ「ん?」と思ったわけですよ。

「まてまて、ゼロゼロセブンって言うんじゃないの?」

調べてみると、本国英国では「ダブルオーセブン」が正式な呼び方なのだけれど、我が国では初公開からしばらくの間は「ゼロゼロセブン」の呼び方で通っていたらしく、「ダブルオーセブン」と英国流に合わせるようになったのは最近のことなんだそうです。

そうだよな!

うちの親父も親戚のおじさんもそう言ってたし、テレビの向こうでさよならさよならのヨドチョーさんや、映画って本当にいいものですねの山下大佐も「ゼロゼロセブン」と普通に呼んでたよな!

いやー、オレは間違ってなかった! メデタシメデタシ。

てな感じでひとり溜飲を下げたワタクシなのですが、そのときにふと思ったのが

「昔は当たり前だった呼び方が、いつの間にか変わっちゃってる事って結構あるよな」ってこと。

「帰ってきたウルトラマン」ってね、リアルタイムで観てた世代(ワタシたちね)は “新マン” とか “帰マン” とか呼んでたんですよ。

それがいつの間にやらジャックとかいうのが正式名称になっちゃって、「新マン」とか言ったら若い人から「ああ、ジャックですね、フフン」とかたしなめられ気味に訂正される始末……。

スターウォーズに至っては「ジェダイの復讐」ってタイトル自体がなかったこと扱いになってて(まぁ原題と違うし、いろいろあったらしいけどw)、「ジェダイの帰還」ってタイトルが、はぁ? 昔っからこれで通ってますけど? てなツラでまかり通っている始末。

あのね、ワタシゃ若い皆さんに言いたい!

オジサンがなんだか分かんない用語を使ったときは、頭っから否定しないで!

ちょっと落ち着いて「ああ、オジサンたちの若かりし頃は、このように呼んでいたのかも知れぬなぁ」と思ってみてちょうだいよ。

あんまり、今は違うんですよ! 的なこと言われるとへそ曲げちゃうからさ。

ね? お願い!

 

システム不安定につき手短に

常用ブラウザ(Firefox)の調子が悪くてですな、タブを開くたんびにクラッシュする始末……

なんで、併用しているGoogle Chrome に切り替えてみたんですが、こっちも不安定。

うーむ、どうもなんかがメモリを喰ってるみたいなんですよねぇ。

組んでからだいぶ経ってるPCなんでねぇ。メモリ増設しようかしらん……

 

てことで気を取り直して!

今回の入荷は16点。

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秋元文庫と角川文庫(光瀬龍&平井和正、おまけに星新一)でございます。

平井和正「死霊狩り」は、前回入荷のハヤカワ文庫版が第1巻で、今回の角川版と合わせて全巻揃いとなっとりますのでぜひ。