昭和のガキんちょは油物と駄菓子で育った

今回もソノラマ文庫!

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前回の菊地秀行と並ぶソノラマ文庫のエース、夢枕獏と清水義範の初期作品18点でございます。

ソノラマ文庫の緑背って、本格SFと児童書の間に挟まって軽く見られがちですが、ぼくらみたいな昭和中期SF少年にとっては結構大事なレーベルなんですよね。

今後ハヤカワの銀背みたいになるのかどうかはわかりませんが、出版会社もなくなっちゃったし、いまのうちに保護しとかなきゃいけないかなぁって気持ちにさせられます。

いやー、ホント令和から昭和ジュブナイル(ラノベ)の表紙を眺めると感慨深いっすわ。

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濃い~!

ちなみに前回の菊地秀行作品の表紙はこちら↓

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天野喜孝御大をはじめとするお歴々の作品にこういうのも気が引けますが……

やっぱり濃い~!!w

令和はベジタリアンでビーガンな薄味健康食品がメインですが、昭和は濃いのよ!

ソースたっぷりコロッケの上からタルタルソースにゅーんなのよ!

なんだったんだ?シークエル

今回の新入荷はこちら

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ソノラマ文庫の菊地秀行18点!

おなじみのヒーロー、八頭大とDのシリーズが並んでおりますので、ひとつよろしくお願いいたします。

 

さて、巷では賛否両論かまびすしい、スター・ウォーズ エピソード9「スカイウォーカーの夜明け(以下、ep9)」

私もこれまで故あって3回観てまいりましたので、ちと感想なぞ残しておこうかと思います。

 

以下、若干ではありますが内容に触れておりますので、いっさい情報を入れたくない方はご注意ください。

 

 

まず感じたのは「最後のジェダイ(以下、ep8)はなかったことにするんだな」ってこと。

ep8をいっさい引き継がずに作っているのがep9なので、これから今回のシークエル(後日談3部作)を観ようって人は、もしかしたら「フォースの覚醒(以下、ep7)」から直接ep9を観ちゃった方が理解しやすいかもしれないくらいです。

監督兼脚本のライアン・ジョンソンがどういう構想を持っていたのかわからないけど、彼のep8は結果として全体の中で完全に浮いてしまっているんですよね。で、それがep9の評価にも大きく影響している。

実はep9に対する批判の多く(パルパティーンの復活が唐突、フォースのインフレ、物語が結局は単なるおつかい etc.)は、このep8を無視した作劇のせいであって、要は本来3部作(約7時間半)で語るべき物語を、ep8を抜いた2作(約5時間)で語っちゃったってのが原因なんですよね。

では、なんでこんなことになったのか?

最初の3部作(エピソード4~6)だって、次のプリクエル(エピソード1~3)だって幹となる太いストーリーがあったんですが、今回のシークエルにはそれがあるように思えないんですよ。

多くの方が指摘してるところではありますが、これ、製作サイドが根幹のストーリーを構築してなかったんじゃないですかね?

ep7でJ・J・エイブラムスが作り、ep8でライアン・ジョンソンが全部否定したストーリーや伏線を、ep9でJ・Jがもう一回元に戻してるっていう場当たり的な物語作りは、そうじゃなかったら説明できないでしょう。

そう考えると、ep9はよくやったと思いますよ。

キレイではないけれども、なんとか納得できる形で物語を着地させることができてる。

J・J・エイブラムスは最大限いい仕事したと思います。

テーマ的にも、血統に縛られ続けたシリーズを「人は血筋や出自ではなく、その行動によって語られるべきである」という着地によって解放させたのは素晴らしかったです(この一点で私はep9を高く評価します)

スカイウォーカーの名前を血統とは関係なく使える状態にしたことで、ディズニー的にもウハウハでしょうしw

令和2年のピンとこなさ加減

遅くなりましたが、新年おめでとうございます!

いやおめでたいですよ! んなこた当然ですわ!

おめでたいのは重々承知の上でですよ!

どうなっとるんですか!

即位の儀がつつがなく終わったと思ったら、もう令和元年終わっとるじゃないですか!

時の流れは残酷ですよ!

もう金爆は「令和」をネタに使えなくなったんですよ!(たぶんまだ使う)

もうBEYOOOOONDSは「元年バンジージャンプ」を歌えないんですよ!(んなことはない)

で、そんな急にジョウントしてきた令和2年、最初の入荷はこちらだ!↓

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海外作品の文庫15点。

エフィンジャーの「ブーダイーン」シリーズやギブスンの『あいどる』、マキャモンやマシスンが参加してるホラーアンソロジーなど、割と入手困難な作品もお年玉的に入っておりますので、お探しだった方はこの機会にぜひ!

ということで、今回はさよなら令和元年! よろしく令和2年を噛みしめつつ、この曲でお別れしましょう

聴け!

そして気に入ったらアルバム買ってください!

 

あいつの名は~ポリースマーン♪

ということで今回はこちら!

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ハヤカワ文庫FTを中心に20点。

クリスマスシーズンなのでね、ファンタスティックな物語でお楽しみいただければ。

とはいえ、私の好みは『地上最後の刑事』なのですがw

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これは、地球に小惑星が衝突する直前にもかかわらず、殺人事件を捜査し続ける刑事の物語。

3部作なのですが、残念ながら第2部以降は今のところ文庫化されていないようですね。

私は3部作をポケミスで読んだのですが、SF設定とミステリの塩梅が秀逸で、どちらのファンが読んでも満足のできる内容です。

個人的には、人々が好き勝手に生きているカタストロフ直前の世界にあって、“自由意志”で義務を遂行する主人公に姿にグッときてしまいます。

破滅に直面したとき人々はどのような行動を取るのか? という物語は「宇宙戦争」の昔から数多くの名作が生み出されてきたSFの主要テーマですが、これも将来その列に加わるにふさわしい作品だと思います。オススメ!

 

あ、今回のタイトルはこちらから↓

コサキンリスナーだったのでw

「侍女の物語」のお話

今回の入荷はこちら↓

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コバルト文庫中心に15点。

コバルトに引っ張られたわけでもないんですが、ジュブナイル&コミカルな作品が集まりました。

と言いつつ、神林長平や円城塔を単純にコミカル扱いしていいのかどうかは難しいとこですが、そういう方向でも楽しめますよと言うことで(神林作品はメタレベルのドタバタ(メタバタ)などと呼ばれてましたしね)

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ということで、これから先は今回のムダ話

最近、WOWOWで始まったので遅まきながらドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」を観ているのですが(元々はHuluのオリジナルドラマなのです)、原作と比較すると面白い違いがあるなぁなどと思いましたのでその辺を少し。

原作はマーガレット・アトウッド『侍女の物語』で、刊行当時だいぶ話題にもなったのでご存じの方も多いと思います。

舞台は近未来、原因不明の不妊症が蔓延している世界で、アメリカ合衆国では革命によりキリスト教をベースとした支配体制が敷かれることとなる。

新たにギレアデ共和国となったこの体制下では、妊娠可能な女性は「侍女」として支配階級の家に派遣され、そこの主人(司令官)と義務的作業として意にそぐわぬ性行為を強いられる……

以上が基本設定なのですが、これ、SFとしては弱すぎると思いませんか?

出産率が極端に低下しているという非常事態下とはいえ、アメリカ合衆国がギレアド共和国に取って代わられるという設定は説得力に欠けますし、妊娠可能な女性は国家的財産としてもっと丁重に扱われるはずです。

侍女が司令官とだけ(公式には)性行為を行うというのもおかしくて、出生率を上げるのなら子どもを設けたことのある男性たちと組織的に性行為を行わせた方がはるかに効率的です(小松左京『復活の日』で確かこんなことしてましたね)

でも、これは仕方ないというか、この指摘自体が筋違いなのです。

なぜなら、アトウッドは本作をSFとして書いているわけではないから。

この設定は、女性が出産の装置として支配階級に所有されるという状況をこしらえるために、アトウッドが考え出した文学的舞台装置に過ぎないからです。

ところが、ドラマではこの設定をSF的に真面目に引き受けて、そのディテールを補強しようと様々な描写を付け加えています。

そもそも革命はどのように始まったのか、諸外国はどのような対応を取っているのか、抵抗勢力の動きは等々……。

そして設定を補強したが故に、ドラマはシーズン1を終えて、原作とは全くテイストの異なる物語として展開し始めました。

一人称を用いて女性のパーソナルな内面を描いていた原作と異なり、シーズン1で原作を消化したドラマの方では、今後は設定を活かしてより大きな社会構造を描くドラマになっていくようです。

具体的に言うと、抑圧からの解放を求める闘争の物語になるのではないかと。

シーズン1最終回の“赤の行進”シーンが公民権運動におけるデモ行進を連想させるのも、おそらくは意図的なのではないかと思います。

実は私、原作から作品評でよく語られるフェミニズム的な主張をあまり感じませんでした。

もちろん、残酷で許しがたい設定からそこにフェミニズム的な主張を見出すのももっともですが、私にはもっと個人的な「女性なるもの」を描いているのではないかと思えたのです。だからこそ、一人称を用いているのではないかと。

原作を離れてシーズン2に入っていくドラマでは、政治的な設定を加えたことで原作以上にフェミニズム的な物語になるのかもしれない。むしろフェミニズムを足がかりに、抑圧への抵抗そのものの物語になるのかもしれないな、とそんなことを思いました。

ターミネーター:ニュー・フェイトはあれでいいんか?

いや、面白かったけどさ。

あれって、再結成したバンドが昔のヒット曲やればそりゃ盛り上がるでしょうよ! っていう面白さなんだよね。

いや、前作の「新起動」がイマイチだったのはそのとおりなんだけどさw

アッチにあったチャレンジ精神(つかなんか目先の変わったことやってやろうイズム)は忘れちゃなんねぇと思うのよ。

年末の「スターウォーズ」がどうなるかってのもあるし、シリーズものとは難しいもんですなぁ。

配給関係の問題があったとはいえ、スパ○ダーマンなんてリブートしすぎてワケわからんことになってるしw

 

とまぁ閑話はここまで

1週間空いてしまいましたが……

2週ぶりの入荷案内、今回は創元推理文庫(SF文庫)から17点でございます。

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ヴェルヌの古典からE・E・“ドック” スミス、アシモフ

バラード、ニーヴン、マキャフリー、ゼラズニイと有名どころが揃っております。

で、個人的にオススメはこちら

ジョン・ヴァーリイ『バービーはなぜ殺される』

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基本的には短編派の私、ヴァーリイも長編よりも短編の方が好きだったりします。

ちなみに旧版の表紙は「サイレントメビウス」などの麻宮騎亜なんですねぇ

素子がいっぱい

えっと、入荷案内です。

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はい、コバルト文庫が24点。ごらんのとおり、新井素子さんばっかりです。

あ、お店のトップページだとダブりを間引いてます。だから、ほんとはこんな↑↑感じなのです……。

えーと、こんなこと打ち明けるのは気が引けるのですが――、私、新井さんの作品ってほとんど読んでないんです……。

なんとなく、女の子が好きそうなお話なのかなーとか思ったりして……。男の子が読むのはハードルが高かったのです……。

でもでも、読んだのもありますよ。『新婚物語』とか。妹から借りて読みました。

――SFじゃなかったですね。思い返すとSF読んでない?

というわけで。ここまで文体を真似てみたんですけど、全然うまくいきません。やってみるとわかるんですけど、すごくすごく難しいです、これ……。

 

って、えーいやめやめ! この文体疲れるんじゃい!

倍の手間かかるくせに全然似てくれんじゃないのよ! コストパフォーマンス悪いわ!!w

えー、てなことで、不慣れな新井素子さんのなかでも男子ハードル高めなコバルト文庫。ひとつよろしくお願いいたします!