シド・ミードについて(追補)

さて、今回もハヤカワ文庫の国内作家です。

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ハヤカワ文庫SF扱いになってる初期の平井和正諸作から、ぐっと下がって昭和のおしまいくらい、火浦功とか岬兄悟などのソフト路線まで全16点となっております。

 

さて、前回書いたシド・ミード展の感想なのですが、言葉足らずのせいで、自分の本来の感想とはだいぶズレた文章になってしまいました。

なので、今回もうちょっだけ書き足すことにします。

以下、その追補↓

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20代の頃、バウハウスのデザインを観てすっかり魅了されたことがあります。

デザインに関してはズブのシロートですが、機能性に根ざしたシンプルさを持って、第一次大戦後の理想の未来像とでもいうべきものを指向しているそのデザインに、私は時代を超えたカッコよさを感じました。

そして今回、シド・ミードのデザインを観てあらためて感じたのは、そのバウハウスと同種のカッコよさでした。

1980年代、出自である自動車デザインをベースに「多くの人々が想像する未来の姿」を提示したシド・ミードから、私はシンプルで硬質な、どこかスマートな未来像を感じ取ったんです。

 

前回、私はシド・ミードが80年代に一種のブームとなったのは、時代の気分に彼のデザインがマッチしたが故だったのだと書きましたし、そのような側面はやはりあったのだろうと思います。

では、会期延長になり、土日は待ち時間が発生するほどの盛況をみせている今回の展覧会が明らかに示しているように、2019年の現在もなお、シド・ミードのデザインが人々を魅了し続けているのはなぜなのか?

 

第一次大戦後のワイマール共和国で発生したバウハウスが、現在のデザインに大きな影響を与えていることは、幾度も回顧展が開催されていることからも間違いないでしょう。

同様に、1980年代を中心に意欲的な仕事を発表してきたシド・ミードもまた、現代のデザインに深い影響を及ぼしているのではないかと私は考えます。

自動車や建築物をはじめ、文房具、AV機器、スマートフォンなどなど……。

映像作品への影響は言うに及ばず。

優れた工業デザインは、時代を経ても私たちの生活の端々にその痕跡を残しているものです。

そしてその痕跡が、オリジナルのデザインにいつまでも斬新で強烈な光を与えるのではないかと、そんな風に感じた展覧会でした。

私たちはあの頃、なぜあんなにもシド・ミードが好きだったのか?

はい、2週間ぶりの入荷案内はこちら!

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ハヤカワ文庫JAが16点でございます。

今回入荷した80年代の神林長平作品は個人的に思い入れが深いものばかり。ぜひ皆さんにもお手にとっていただきたいなと思います。

 

さて、

私、先日(といっても2週間前ですが)シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019に行ってまいりましたので、その感想なぞを少し。

シド・ミードといえば、「ブレードランナー」や「トロン」、あるいは「∀ガンダム」のデザインで有名ですが、今回原画を鑑賞してあらためて感じたのは「やっぱりこの人は工業デザイナーなんだな」という印象でした。

整理された線と美しいグラデーション、そしてなによりも常にデザインコンペを意識しているかのような清潔で健康的な背景。

氏のデザインやイラストが当時あれほどもてはやされたのは、70年代に環境問題・人口問題などから発したディストピアな気分が、好景気などを背景に現状肯定と未来への明るいビジョンに反転した80年代の気分とピッタリ合致したからなんじゃないかと思います。

だからこそ当時のSFマガジンの表紙にも起用されてたわけでね。

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気分的な指向としては、当時のコカコーラのCMから受けた印象にとても近いものを感じました。

 

一方でシド・ミードは「ブレードランナー」で未来の猥雑なロスアンジェルスもデザインしていますが、これがリアルで魅力的なのは、かつて繁栄した未来都市が薄汚れたスラムと化していった過程を私たちにイメージさせることができたからであり、やはりそこには、氏の清潔で健康的なデザインが根底にあってこそだと思うのです。

いくつになってもお勉強

えー、私事で恐縮ですが

本日(5月9日)、ワタクシ50歳になりました!なっちゃいました!w

10代の頃は50歳ってスゲェ大人のおじさん、渋いナイスミドルど真ん中!ってイメージだったんだけどなぁ。

なんかやってること20代の頃から変わってないんだよなぁ……。

うーむ……w

 

さて、気を取り直しましてw

今回の入荷はこちら!↓

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前回好評だった扶桑社のホラー文庫、キングを中心に9点。

これにアーシュラ・K・ル・グインの普通小説を加えて計10点でございます。

ル・グインの「ふたり物語」は普通小説なんですが、ワタクシ、今回初めてこの作品を知りました。

最近お世話になりっぱなしの日本版Wikipedia先生にもこの作品についての記載はなくて、おそらくは結構レアな作品なんじゃないかと。

うーん、50になってもいくつになっても、知識のタネは尽きんもんです。

 

ちなみにワタクシ、ホラーが苦手でして、今回紹介してる赤い背表紙の本なんか普段は手にも取らないし、内容なんて知るわけもないのですが……。

やっぱり、このあたりも学んでイカンとダメですかねぇ。

怖いのヤなんだけどなぁ~。

いやはや、いくつになっても試練は続くねぇw

実感もなく、さらにピンともこない……

令和になりました!

って言っとかないと実感ないので、もう一回言います。

はい、令和になりました!

ということで、令和一回目はこちら!↓

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計16点。一見脈絡のない品揃えですが、こちら、全て平成元年の刊行となっております(アシモフのシリーズ物は一部平成2年刊)

実は今回、平成元年を揃えてみれば、なんかしら時代的な特徴なり浮かび上がってくるんではあるまいかと思ってはいたんですが……。

うーむ、あんまりピンときませんなぁw

アシモフの「電脳惑星」みたいな巨匠+新人組み合わせって、クラークとかゼラズニイもやってたなぁとか、映画ノベライズも多かったよなぁとか、ああ、ホラーが元気だったなぁとか、伝奇小説って言わなくなったよなぁとか、とかとか……。

思うところはあるんですがね、どうも平成とは結びつかないのよねぇ。

ちなみにいつもお世話になっておりますの Wikipedia先生に訊ねてみると、平成元年は吉本ばなながブームだったらしいのだが……。

うーむ、全くピンとこないw

考えてみれば、平成元年って昭和の終わりと地続きですからね。昭和後半のイメージの方がしっくりくるのかも……。

いや……?、こないかも……。

と、ボンヤリした感じで新元号は始まるのであったよ……。

……。

…………。

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