私たちはあの頃、なぜあんなにもシド・ミードが好きだったのか?

はい、2週間ぶりの入荷案内はこちら!

20190519_180757

ハヤカワ文庫JAが16点でございます。

今回入荷した80年代の神林長平作品は個人的に思い入れが深いものばかり。ぜひ皆さんにもお手にとっていただきたいなと思います。

 

さて、

私、先日(といっても2週間前ですが)シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019に行ってまいりましたので、その感想なぞを少し。

シド・ミードといえば、「ブレードランナー」や「トロン」、あるいは「∀ガンダム」のデザインで有名ですが、今回原画を鑑賞してあらためて感じたのは「やっぱりこの人は工業デザイナーなんだな」という印象でした。

整理された線と美しいグラデーション、そしてなによりも常にデザインコンペを意識しているかのような清潔で健康的な背景。

氏のデザインやイラストが当時あれほどもてはやされたのは、70年代に環境問題・人口問題などから発したディストピアな気分が、好景気などを背景に現状肯定と未来への明るいビジョンに反転した80年代の気分とピッタリ合致したからなんじゃないかと思います。

だからこそ当時のSFマガジンの表紙にも起用されてたわけでね。

SFM1986

 

気分的な指向としては、当時のコカコーラのCMから受けた印象にとても近いものを感じました。

 

一方でシド・ミードは「ブレードランナー」で未来の猥雑なロスアンジェルスもデザインしていますが、これがリアルで魅力的なのは、かつて繁栄した未来都市が薄汚れたスラムと化していった過程を私たちにイメージさせることができたからであり、やはりそこには、氏の清潔で健康的なデザインが根底にあってこそだと思うのです。

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